さて、今回の上京のメインは
東京プライドパレードでした。
参加したいと思うようになったのは大学院生時代、家族社会学が専門でしたので、その関係で出席したシンポジウムで、パネリストのお一人が「セクシュアルマイノリティのコミュニティでも、パートナーがいないと「はやく彼氏(彼女)作りなよ〜」と言われる。独り身ってそんなに可哀そうか?」というようなことをぼやいていたことがきっかけです。
そういえばそうだよなあーマジョリティでもマイノリティでも、なんとなくシングルって生きにくい空気がただよっているよなあー、と考えた時、カップルを形成する「前段階」、あるいはカップルを形成することのできない「脱落者」としての存在としてではなくて、ただただ「個」として生きている、それだけであることを叫びたいなあと思うようになりました。
とはいえ、パレードが行われるこのシーズン、名古屋は暑いのであります…
暑くて、行動する気力が失われるのが毎年のことだったのですが、今年はちょっと早めに秋の気配が漂ってまいりまして、よし、と。
「独り身だっていいじゃない」ウチワを作り、ついでにミュージカルRENTのキャストがステージイベントに来るということで、RENTロゴとリバーシブルに。笑
RENTキャストが歌った時はコンサートばりに振りましたよ〜もちろんウチワは胸の高さで!
なんだかもう、色々感極まった。
その前のみんなでブラス!の演奏も、うっかり泣きそうになったし…音楽の力、素晴らしい。
さて、パレードに参加するにあたり、「フロート」という、まあ、どのグループにまざって歩くかを選んで登録するのですが、achicoは学生フロートで。
単純に、撮影禁止フロート以外ではここが一番存在感消して紛れ込めるかしら、というだけでしたが、出発前の整列で、すごく目立つ団体さんとご一緒になり^^、スタート地点で報道カメラがこちら(その団体さん)に向かってシャッターを切りまくるので、もうどうでもよくなりました。笑
ちなみにその団体さんは親御さんの会なのかな、皆さん笑顔ですごく楽しそうで、でもここまでくるのに、親として色々悩んだりもしたのかな…と、朗らかなお母さんと少しお話をしながら感慨深くなったり。
そんなこんなで、団体さんとマッチョな異国のおにーさん(笑)のグループに挟まれてのパレード、宮下公園付近に差し掛かったところで、まさかのトラブル発生。
achicoがマッチョな異国のおにーさんのビーサンをふんづけてしまい、ビーサンの鼻緒が切れる、という…おにーさんとその仲間たち、大爆笑。
achicoがオロオロと謝罪を繰り返すと、「ダイジョーブ!アナタ、オモシロイネ!」とおにーさんが言ってくれました。
ありがとう、マッチョな異国のおにーさん…たぶん、日本人って異国の方から見るとやたら若く見えるっていうから、おにーさんの目にはachicoがヤングに見えたんでしょうね…
きっとおにーさんとachico、同じくらいの年齢だと思うけど…
それにしても、大都会の車道を歩くってテンションあがりますねー!
沿道から物珍しげに見られているこの感じ、ヲタイベントの入場列に並んでいるときの視線に近い…笑
最初は「何見てるのよ!」って思うところから「ヲタクですけど何か?」って開き直る気持ちとか、そっくりそっくり。
今やヲタク人口ってかなりのもので、マイノリティから脱却しちゃうんじゃないの、という印象すらあるから、とりあえずヲタクの皆様からLGBTの理解者になって頂けるといいよなあ。
当日貰った冊子の中で「マイノリティはマイノリティを救えない」という言葉がすごく印象的で、そう、achicoもそれは思っていたんですよね。
ナラティブセラピーやピアカウンセリング等々、マイノリティである当事者同士の連帯が重要で支えになるのはもちろんだけれども、マジョリティを引き込まないことには現実的に生きやすい社会にしていくことは困難。
社会のあらゆる制度がマジョリティ向けに、マジョリティの視線で作られるのは仕方のないことであり、それをどうこうするのはとてつもない力が必要で、それならいっそ、マイノリティだマジョリティだと諍うのではなく、マジョリティの大きな流れを上手いこと利用しようよ、と。
今現在、私の研究対象としての興味は全く違うジャンルに移っているから、このあたりを学術的に論じ、活動することは少なくとも向こう数年はないけれど、本当はあらゆる分野で横断的に考えることの出来る、あるいは考えなければいけない部分なんですよね。
すごく楽しくて、すごく色々考えさせられたイベントでした。
また次の機会があれば、もっとウチワパワーアップさせて参加したいです。笑